遮光カーテンは、朝日や街灯など、窓から入る光を抑えたいときに役立ちます。しかし、遮光性の高いカーテンを取り付けても、上や横から光が漏れて部屋が思ったより暗くならないことがあります。
遮光カーテンの光漏れは、生地そのものより、上・横・中央・下にできた隙間が原因になっているケースが少なくありません。とくに、カーテンの上から入る光は目立ちやすく、寝室では明るさが気になることがあります。
まずは光が入っている場所を確認し、フックの高さ調整、カーテンレールカバー、リターン仕様、マグネットクリップなどを使い分けることが大切です。100均グッズや布を使ったDIY、賃貸で取り入れやすい方法も含めて紹介します。
遮光カーテンから光が漏れる原因と最初に試すこと
光漏れ対策は、カーテンを買い替える前に光が入る場所と、生地全体が透けているかを確認するところから始めます。隙間の位置が分かれば、必要な対策を絞りやすくなります。
光漏れは上・横・中央・下の隙間から起こりやすい
部屋を暗くしてカーテンを閉めると、光漏れの位置を見つけやすくなります。カーテンの生地全体が明るいのか、窓まわりの隙間だけが明るいのかも分けて確認してください。
| 光が漏れる場所 | 主な原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| カーテンの上 | レールと生地の間が広い | フックの高さを調整する |
| カーテンの横 | 壁と生地の間に隙間がある | 端を壁側へ回り込ませる |
| 中央の合わせ目 | 左右の重なりが少ない | マグネットやクリップで留める |
| カーテンの下 | 丈が短い | フック位置や丈を見直す |
| 生地全体 | 生地が光を通している | 遮光等級や加工を確認する |
上や横に細い光の線が見える場合は、カーテンを買い替えなくても、取り付け方の調整や部品の追加で光漏れを減らせることがあります。
一方、生地全体が明るく透けている場合は、隙間だけでなく、カーテン自体の遮光性能も確認が必要です。
遮光1級でも光が漏れることはある
日本インテリア協会の遮光等級に関する解説では、遮光1級は遮光率99.99%以上とされています。ただし、これはカーテン生地の性能を示す区分であり、窓へ取り付けたときにできる隙間までなくすものではありません。
そのため、遮光1級のカーテンでも、次のような状態では光漏れが目立つことがあります。
- カーテンレールと生地の間が広い
- カーテンの幅がレールに対して足りない
- 左右の端が壁まで届いていない
- 中央の合わせ目が開いている
- カーテン丈が短い
- 窓とカーテンの距離が離れている
遮光カーテンの光漏れ対策では、遮光等級だけでなく、窓全体をどのように覆っているかも確認します。
遮光1級でも、窓まわりに隙間があれば光は入ります。生地の等級と取り付け状態は分けて確認してください。
道具を購入する前に基本調整を行う
新しいカバーやカーテンを購入する前に、現在の取り付け方を確認します。
- 日中にカーテンを閉めて光が入る場所を見る
- 左右のカーテンをレールの端まで広げる
- 中央のマグネットランナーを合わせる
- カーテンのひだを均等に整える
- アジャスターフックで高さを調整する
- 丈が短くなっていないか確認する
アジャスターフックは、カーテンを少し上げたり下げたりできる部品です。
上部の隙間を狭くするためにカーテンを上げると、裾側の隙間が広がる場合があります。反対に、裾を下げると上部の隙間が広がることもあるため、上下のバランスを見ながら調整してください。
カーテン上からの光漏れを減らす方法
カーテン上部の光漏れは、フックの高さで狭められる場合と、レール上部をカバーで覆う必要がある場合があります。最初は調整だけで対応できるかを確認し、隙間が大きいときにカバーやDIYを検討します。
フックを調整してレール付近の隙間を狭くする
カーテン上部の光漏れが小さい場合は、アジャスターフックの位置を変えることで隙間を狭くできることがあります。
ニトリのオーダーカーテンの選び方では、レールを見せるAフックと、レールを隠すBフックの違いが案内されています。Bフックはカーテン上部からの光漏れを抑えやすい一方、正面付け以外では開閉しにくい場合があります。
Bフックへ変更する前に確認したいこと
- 天井付けのカーテンレールではないか
- カーテンボックス内で上部が当たらないか
- 装飾レールに対応しているか
- レール上部に開閉できる余裕があるか
- エアコンや家具へ干渉しないか
現在のレールに合うフック仕様を確認し、カーテンが天井やレールへ当たらない範囲で調整します。
カーテンレールカバーで上部を覆う
カーテン上からの光漏れが大きい場合は、レール上部を覆うカーテンレールカバーが候補です。トーソーのカーテンレール解説でも、カバートップはカーテン上部の隙間を塞ぎ、上部からの光漏れを抑える部品として案内されています。
カーテンレールカバーは、フック調整だけでは埋めにくい隙間にも対応しやすい方法です。
購入前に確認したいこと
- カーテンレールの横幅と奥行き
- シングルレールかダブルレールか
- 正面付けか天井付けか
- カバーの固定方法
- 壁・天井・エアコンとの間隔
- カーテンを開閉できるスペース
対応製品の一例であるトーソー「ネクスティ」のカバートップⅡには、完全遮光の効果はないことも明記されています。上部を覆っても、横や中央に残る隙間から光が入る場合があります。
カバーを選ぶときは、幅だけでなく、レールの形状と取り付け方法まで確認すると失敗を減らせます。
カーテンボックスでレール全体を囲う
カーテンボックスは、カーテンレール全体を箱状に覆う設備です。レール上部を広く覆えるため、上から差し込む光を減らしやすくなります。
トーソー「ノイボックス」のようなカーテンボックス製品もありますが、製品によって取り付け条件や必要な部材が異なります。
壁への固定や下地の確認が必要になる場合があるため、賃貸では穴あけの可否と原状回復の条件を先に確認してください。
カーテンボックスを設置しても、左右や中央に隙間が残っていれば、そこから光が入ります。上部だけでなく、横や中央の状態も合わせて確認します。
賃貸では布や突っ張り棒を使ったDIYも候補
壁へ穴を開けにくい賃貸では、軽い布や突っ張り棒を使い、カーテンの奥に遮光層を追加する方法があります。
- 短い突っ張り棒
- 遮光布や濃い色の布
- ダブルクリップ
- マグネットクリップ
- 面ファスナー
- 軽量のプラスチックボード
窓枠の内側に突っ張り棒を設置できる場合は、短い遮光布を掛けて上部の隙間を内側から覆います。金属製のカーテンレールには、マグネットクリップで軽い布を固定できる場合もあります。
粘着テープや面ファスナーを壁紙へ直接貼ると、剥がすときに表面を傷めることがあります。賃貸では、窓枠や粘着可能な場所を確認して使用します。
100均グッズは小さな隙間の対策に使う
カーテン上の光漏れ対策には、100均で購入できるクリップ、突っ張り棒、布、軽量ボードなども利用できます。とくに、光が漏れる場所を一時的に覆い、どの対策が有効か確認したい場合に使いやすい方法です。
ただし、重い板をカーテンレールの上へ載せたり、レールの可動部分を布でふさいだりすると、落下や開閉不良につながる可能性があります。
使用する素材は軽いものを選び、カーテンの開閉やレールの固定部分へ負担をかけないようにします。また、照明器具や暖房器具の近くには布やボードを設置しないでください。
DIYでは、軽い素材を使い、レールの走行部分や熱源の近くを塞がないようにします。
カーテンの横からの光漏れを減らす方法
横から入る光は、カーテンの端が壁まで回り込んでいないときや、カーテン幅に余裕がないときに目立ちます。端の固定だけで対応できるか、幅そのものを見直す必要があるかを確認します。
カーテンの端を壁側へ回り込ませる
横の光漏れ対策には、カーテンの端を壁側へ回り込ませるリターン仕様が向いています。
- リターン対応のカーテンレールを使う
- レール端の専用フックへカーテンを掛ける
- 外側のフックを後方のレールへ掛ける
- カーテンの端をマグネットで壁側へ寄せる
- リターン縫製されたカーテンを選ぶ
カーテンの端が正面で終わらず、レールの側面まで回り込むことで、横から差し込む光を抑えやすくなります。トーソーも、カバートップとリターンカーテンを組み合わせることで、上部と側部の隙間を塞ぐ方法を案内しています。
ただし、カーテンを横へ回すには幅の余裕が必要です。幅が足りない状態で端を引っ張ると、中央の合わせ目が開くことがあります。
カーテンの幅が足りているか確認する
カーテンを閉めたときに生地が強く引っ張られていたり、ひだがほとんど残っていなかったりする場合は、幅が不足している可能性があります。
- カーテンレールの幅を基準に選んでいるか
- 両開きの場合、左右を合わせて十分な幅があるか
- リターンに使う分の生地が残っているか
- 中央のカーテン同士が重なっているか
- 既製サイズが窓に合っているか
幅が足りない場合は、クリップで無理に引っ張るより、幅に余裕のあるカーテンへ交換する方が収まりやすくなります。
100均のクリップや面ファスナーで横を留める
横から入る細い光であれば、マグネットクリップや面ファスナーでカーテンの端を壁側へ寄せる方法があります。中央の合わせ目には、ニトリ「すき間防止 マグネットクリップ」のようなカーテン用部品も使えます。
金属製の窓枠やレールがある場合は、磁石を使うと壁へ穴を開けずに固定しやすくなります。磁石を使えない場所では、カーテン用クリップや面ファスナーが候補です。
ただし、粘着式の部品を壁紙へ貼ると、剥がしたときに壁紙が傷むことがあります。大きな隙間を小さなクリップだけで閉じようとすると、フックや生地へ負担がかかるため、隙間が広い場合はカーテンの幅やレールの形状から見直します。
中央と下からの光漏れを減らす方法
両開きカーテンの中央や裾側に光が残る場合は、マグネットランナー、カーテンの重なり、丈の3点を確認します。毎日の開閉を妨げない固定方法を選ぶことも大切です。
中央の合わせ目はマグネットや重なりで閉じる
両開きカーテンの中央に縦長の光が見える場合は、左右のカーテンが十分に重なっていません。まず、レール中央のマグネットランナーが正しく合っているか確認します。
- マグネットランナーを合わせ直す
- カーテン用マグネットクリップを取り付ける
- 左右のカーテンを少し重ねる
- 上・中央・下の数か所をクリップで留める
- 片開きカーテンへ変更する
- 幅に余裕のあるカーテンを選ぶ
中央の上部だけを留めても、裾側が開いていると縦に光が残ります。合わせ目全体を確認してください。
毎日カーテンを開閉する場合は、強く固定しすぎると使いにくくなります。簡単に外せるマグネットやカーテン用クリップを選ぶと扱いやすくなります。
下からの光漏れは丈とフック位置を確認する
カーテンの下から光が漏れる場合は、丈が短い可能性があります。アジャスターフックで調整できる範囲であれば、カーテンを少し下げて隙間を狭くします。
ただし、カーテンを下げすぎると上部の隙間が広がるため、上と下を同時に確認します。
- 丈の長いカーテンへ交換する
- 窓枠内へ遮光布を追加する
- 裾へ取り外し可能な遮光布を足す
- 腰高窓でも窓枠より長い丈を選ぶ
- ロールスクリーンなどを併用する
床へ大きく引きずる長さにすると、ほこりが付きやすくなり、カーテンの開閉もしにくくなります。光漏れだけでなく、掃除のしやすさも考えて丈を決めます。
ニトリでカーテン上の光漏れ対策を探すときのポイント
ニトリで光漏れ対策を探す場合は、遮光カーテンだけでなく、カーテンレールやアクセサリーも確認します。どの場所の隙間に対応する商品なのかを分けて見ることが重要です。
たとえば、ニトリの遮光1級カーテン(RD100)には、側面のリターン構造と中央部の隙間を防ぐマグネットが採用されています。カバートップⅡ付きカーテンレールは、レール上部をカバートップで覆う仕様です。
- 上部にはフックの高さやカバートップ
- 横にはリターン仕様と十分なカーテン幅
- 中央にはマグネットや左右の重なり
- 下部にはアジャスターフックとカーテン丈
- 現在のレールへ取り付けられるか
- 商品ページに記載された対応条件
中央用のマグネットや側面のリターン構造が付いたカーテンでも、上部の隙間まで覆えるとは限りません。反対に、カバートップを付けても、横や中央に隙間が残れば光は入ります。
ニトリの商品構成や取り扱い状況は変わる場合があるため、購入時には公式の商品説明でサイズ、取り付け条件、対応するレールを確認してください。
光漏れ対策グッズを選ぶときの判断基準
対策グッズは、価格や見た目だけでなく、光が入る場所と取り付け条件から選びます。買い替えを検討する場合も、レール幅や丈を測ってから候補を絞ると選びやすくなります。
光が漏れる場所に合う対策を選ぶ
一つのグッズですべての隙間を塞ごうとせず、上・横・中央・下に分けて対策します。
| 光漏れの状態 | 向いている対策 | 確認すること |
|---|---|---|
| 上に細い光が見える | フック調整・Bフック | レールや天井に当たらないか |
| 上に大きな隙間がある | レールカバー・ボックス | レールの形状と固定方法 |
| 横から光が入る | リターン仕様・幅の見直し | 生地に余裕があるか |
| 中央が開く | マグネット・クリップ | 上下も開いていないか |
| 下から光が入る | 丈調整・長いカーテン | 上部の隙間が広がらないか |
| 賃貸で穴を開けられない | 突っ張り棒・遮光布 | 窓枠の寸法と原状回復 |
| 複数の場所から漏れる | カバーとリターンの併用 | 窓全体を覆えるか |
最も強く光が入る場所から一つずつ対策すると、不要なグッズを増やしにくくなります。
カーテンを買い替える前に窓まわりを測る
遮光カーテンを買い替える場合は、窓ガラスの幅だけでなく、カーテンレールを基準に測ります。
- カーテンレールの横幅
- 固定ランナーから床または窓台までの高さ
- レール上部の空きスペース
- 壁からレールまでの距離
- AフックとBフックのどちらに対応するか
- リターンに使えるレール端があるか
エアコンや家具との干渉、両開きか片開きかも確認します。既製サイズでは幅や丈が合わない窓は、幅と丈を指定できるオーダーカーテンも候補です。
カーテンだけで暗くならない場合は二重に覆う
カーテンだけで光漏れを減らしにくい場合は、窓枠内にもう一つ遮光できるものを追加します。
- 遮光カーテンとロールスクリーン
- 遮光カーテンと遮光布
- 遮光カーテンとブラインド
- カーテンレールカバーとリターンカーテン
- 窓枠内の遮光スクリーンと通常のカーテン
窓に近い位置で光を抑え、その手前をカーテンで覆うと、一枚だけでは塞ぎにくい隙間を補えます。
ただし、ロールスクリーンやブラインドにも左右の隙間はできます。部屋を暗くしたい場合は、生地の性能だけでなく、窓枠をどこまで覆えるかを確認してください。
遮光カーテンの光漏れ対策まとめ
- 光漏れは、上・横・中央・下の隙間から起こりやすい
- 遮光1級でも、窓まわりに隙間があれば光は入る
- 最初に部屋を暗くして、光が入る場所を確認する
- 上部の小さな隙間は、アジャスターフックやBフックで調整する
- 上部の大きな隙間には、レールカバーやカーテンボックスが候補になる
- 横からの光漏れには、リターン仕様と十分なカーテン幅を確認する
- 中央の隙間は、マグネットやクリップで閉じる
- 下から光が入る場合は、フック位置とカーテン丈を確認する
- 賃貸では、突っ張り棒や軽い遮光布を使ったDIYも検討できる
- 100均グッズは、小さな隙間や一時的な対策に使いやすい
- ニトリで探す場合は、商品が対応する隙間の場所を確認する
- 買い替える前に、レール幅・丈・取り付けスペースを測る
まずはカーテンを閉めた状態で上・横・中央・下を確認し、最も強く光が入っている場所から対策してください。


