アイマスクの効果はある?睡眠へのメリット・デメリットと寝るときの使い方を解説

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アイマスクをして寝ると、「光が気にならず眠りやすい」「朝までぐっすり眠れる気がする」と感じる人がいる一方、本当に睡眠への効果があるのかは気になるところです。

特に、アイマスクで睡眠の質は変わるのか、毎晩して寝てもよいのか、デメリットや目への悪影響はないのかは迷いやすい部分です。さらに、ホットアイマスクやクールアイマスク、加重タイプなどもあるため、すべてを同じ「アイマスクの効果」として考えると分かりにくくなります。

結論からいうと、一般的な睡眠用アイマスクの主な役割は、目に入る光を遮り、眠る場所を暗くすることです。アイマスクそのものが不眠を治したり、使えば必ず睡眠の質が高まったりするわけではありません。光が気になる環境では役立つ可能性がある一方、締め付けや蒸れが気になる人もいます。

睡眠との関係や研究、して寝るデメリット、タイプごとの違いまで順番に見ていきます。

目次

アイマスクの効果はある?睡眠との関係と研究結果

睡眠用アイマスクで期待しやすいのは、目元を覆って睡眠中に入ってくる光を減らすことです。睡眠の質との関係を考えるときは、アイマスクそのものの作用と、寝室を暗くすることの影響を分ける必要があります。

アイマスクを着ければ、それだけで睡眠の質が上がるのかな?
まずは「光を遮る道具」という役割から考えると分かりやすいよ。研究も、どんな人・環境を対象にしたものかが大切なの。

アイマスクで期待できることと研究で分かっていること

睡眠用アイマスクで期待しやすいのは、睡眠中に目へ入る光を減らすことです。睡眠への影響を考えるときは、アイマスクそのものの作用ではなく、暗い睡眠環境をつくる道具として捉えます。

01
主な役割は光を遮ること
通常の睡眠用アイマスクは、目元を覆って朝日、街灯、照明などの光を減らします。アイマスク自体に不眠を治療する機能があるわけではありません。
02
暗い睡眠環境をつくる
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、寝室の光環境を含め、良質な睡眠のための環境づくりが示されています。寝室を十分暗くできない場合にアイマスクを補助的に使えます。
03
ICUを対象にした研究
2021年の系統的レビュー・メタ解析では、13研究・797人のICU患者を対象に、アイマスク単独または耳栓との併用と自己評価による睡眠の質との関連が報告されました。ただし、ICUは一般家庭とは環境が異なります。
04
健康な成人を対象にした研究
18〜35歳を対象とした研究では、アイマスク使用後の学習課題や覚醒度で良い結果が報告されました。一方、2023年には同じデータの再解析も発表され、学習や覚醒度への作用は明確で一貫しているとは言いにくいと指摘されています。
05
すべての人に同じ結果が出るとは限らない
研究ごとに対象や睡眠環境が違います。「アイマスクをすれば睡眠の質が上がる」と決めつけず、光が気になるときの環境対策として考えます。

使う場面ごとのアイマスクの役割

自分では照明を暗くしにくい場面ほど、アイマスクの役割がはっきりします。
使用する場面アイマスクの役割使うときの工夫
朝日・街灯が入る寝室睡眠中の光を遮る明るい部屋で鼻まわりの光漏れを試す
夜勤後など昼間の睡眠明るい時間でも目元を暗くする遮光カーテンで窓からの光も減らす
飛行機・夜行バス自分で消せない照明を避ける長時間着けても圧迫しない位置へ合わせる
昼寝・仮眠短時間でも暗い環境をつくる蒸れや締め付けがないか短時間から試す
重要なのは「着けること」自体ではなく、必要な光を無理なく遮げているかどうかです。

睡眠用アイマスクを使うときのポイント

アイマスクは、ただ目元に乗せればよいわけではありません。遮光できても圧迫感があれば眠りを邪魔しますし、付け心地がよくても光が大量に入っていては遮光用としての役割を十分に果たせません。

ちゃんと使うなら、最初に何をすればいいの?
明るい部屋で一度着けて、鼻まわりの光漏れと締め付け具合を確かめてみてね。

対策1 鼻まわりから光が入らない位置に合わせる

アイマスクを着けたときに光が入りやすい場所のひとつが鼻の両側です。明るい部屋で一度装着し、光の入り方を確かめます。

まずやること
鼻の横から光が差し込む場合は、本体を少し上下左右へずらして遮りやすい位置へ合わせます。
装着するときの手順
鼻まわり
明るい部屋で装着し、鼻の横から差し込む光が見えない位置へ本体をずらします。
頬との境目
下側が浮く場合は、頬へ沿う位置まで本体を少し下げます。
こめかみ側
左右から光が入る場合は、本体が片側へ寄っていないか直します。
形状
位置を変えても大きく光が漏れるなら、鼻部分の形が自分の顔に合う別タイプも候補にします。
注意点
光漏れを減らすためだけにベルトを強く締めると、圧迫感につながることがあります。

対策2 寝るときは外れない程度にベルトを調整する

寝返りですぐ外れないことは大切ですが、朝まで外れないよう強く締め付ける必要はありません。

まずやること
一度横になり、寝返りをしても外れず、こめかみへ食い込まない位置へ合わせます。
調整するときの動作
こめかみ
痛みや強い装着跡が残るなら、ベルトを一段緩めます。
後頭部
ベルトが髪の上を滑る場合は、後頭部で安定する高さへずらします。
寝返り
装着したまま普段の寝姿勢へ動き、簡単に外れないか試します。
初めて使う場合
最初は昼寝や短時間の仮眠で使い、圧迫感やずれ方を確かめます。
注意点
ベルトを緩めると大きくずれる場合は、締め付けだけでなく本体サイズや形状も見直します。

対策3 まず寝室を暗くして足りない分をアイマスクで補う

寝室そのものの光を減らせる場合は、アイマスクだけに頼らず、先に光源を減らします。

まずやること
カーテンや家電の表示で減らせる光を減らし、残る明るさをアイマスクで遮ります。
寝室でできること
カーテン
窓から朝日や街灯が入るなら、カーテンの隙間を閉じたり遮光性の高いものを使ったりします。
家電の表示
枕元から見える明るい時計や家電の表示は、向きを変えるなどして視界から外します。
廊下の光
ドアまわりから強い光が入る場合は、寝る位置やドアの状態を調整します。
就寝前の画面
寝る直前までスマートフォンなどの明るい画面を見続けないよう時間を区切ります。
注意点
アイマスクは睡眠中の光を遮るものであり、寝る直前の強い光の影響を帳消しにするものではありません。

対策4 音も気になる場合は耳栓との併用を検討する

アイマスクが遮れるのは基本的に光です。車の音、話し声、生活音なども気になるなら、光と音を別々に対策します。

まずやること
明るさにはアイマスク、騒音には耳栓というように、気になる刺激に合わせて使い分けます。
耳栓を使う前に試すこと
光と音
アイマスクだけで横になってみて、音が引き続き気になるかを確かめます。
耳栓
装着後に会話や生活音がどの程度聞こえるか試します。
目覚まし
普段使うアラームを鳴らし、起床に必要な音を認識できるか試します。
非常時
周囲の重要な音まで聞こえにくくなることを踏まえて使用します。
注意点
ICUを対象にした研究でアイマスクと耳栓の併用結果は報告されていますが、自宅ですべての人に同じ結果が出るとは限りません。

アイマスクが役立ちやすい場面と使い方

アイマスクは、もともと十分暗い寝室よりも、自分では避けにくい光がある環境で役割が分かりやすくなります。朝日や街灯、昼間の睡眠、移動中の照明など、使う場面によって工夫するところも少しずつ変わります。

夜の寝室以外でも、アイマスクを使う意味はあるのかな?
夜勤後の昼間や移動中のように、自分で照明を暗くしにくい場面では使いやすいの。状況に合わせて使い方を変えてみてね。

ケース1 朝日や街灯が入りやすい寝室

カーテンの隙間から朝日が入る、夜間も街灯や共用廊下の照明が入るといった寝室では、アイマスクで直接光を遮れます。

ここを確認
窓やドアから入る光を先に減らし、それでも顔へ届く光をアイマスクで補います。
試したいこと
窓まわり
寝る位置からカーテンの隙間を見て、光が差し込む場所を閉じます。
朝日
朝、予定より早く顔へ日差しが当たるなら、カーテンとアイマスクを組み合わせます。
夜間照明
街灯や廊下の光が枕まで届く場合は、ベッド位置や遮光方法を調整します。
アイマスク
明るい状態で装着し、鼻まわりから光が入らない位置へ合わせます。
確認しておきたい点
寝室側で十分に光を減らせるなら、アイマスクだけへ頼る必要はありません。

ケース2 夜勤後など昼間に眠るとき

夜勤や交代勤務で昼間に眠る場合は、屋外が明るいため夜と同じ暗さをつくりにくくなります。

ここを確認
窓からの光をカーテンで減らし、残る明るさをアイマスクで遮ります。
昼間の睡眠で試したいこと
窓からの光
遮光カーテンなどを閉め、部屋へ入る光をできるだけ減らします。
アイマスク
カーテンだけでは残る明るさを遮る目的で装着します。
室温
昼間に室温が上がる場合は、暑さで眠りにくくならないよう調整します。
騒音
昼間の生活音が気になるなら、光とは別の対策も考えます。
確認しておきたい点
アイマスクだけで睡眠環境全体が整うわけではありません。

ケース3 飛行機や夜行バスで眠りたいとき

飛行機や夜行バスでは、自分で周囲の照明を完全に暗くできないことがあります。

ここを確認
機内照明や読書灯、休憩時の車内照明などを避ける目的で使います。
移動前に試したいこと
遮光性
明るい場所で装着し、どの程度光が入るか試します。
締め付け
30分ほど着けてもこめかみや後頭部が苦しくならない強さへ合わせます。
ベルト・金具
座席で横を向き、金具やベルトが枕へ当たらないか試します。
収納
移動中に取り出しやすく、使ったあとにしまいやすい大きさか確かめます。
確認しておきたい点
移動中は周囲の案内などを把握する必要があるため、必要な情報を見落とさないようにします。

ケース4 昼寝・仮眠で明るさが気になるとき

日中の昼寝や仮眠では、部屋全体を暗くできない場合があります。

ここを確認
短時間だけ周囲の光を避けたいときにもアイマスクを利用できます。
昼寝で試したいこと
周囲の明るさ
まずアイマスクなしで横になり、光が気になるか確かめます。
短時間使用
初めて使うアイマスクなら、短い仮眠で付け心地を試します。
昼寝の時間帯
夜の寝つきへ影響しやすい人は、遅い時間帯の昼寝を避けます。
昼寝の長さ
アイマスクを使うことと昼寝時間の管理は分けて考えます。
確認しておきたい点
アイマスクを使えば長時間の昼寝でも夜の睡眠へ影響しない、という意味ではありません。

アイマスクをして寝るデメリットを避けるために見直したいこと

アイマスクをして寝ること自体が問題になるとは限りませんが、自分の顔や寝姿勢に合っていないものを使うと、圧迫感や蒸れ、ずれが気になり、かえって眠りにくくなることがあります。

毎晩使いたいけど、目に悪かったり逆効果になったりしないか心配だな。
目を押さえつけない位置へ合わせて、痛みや蒸れが出ないか使いながら確かめてみてね。

予防1 締め付けを強くしすぎない

寝返りをしても外れないようベルトを強く締めると、こめかみや後頭部、耳の後ろなどに違和感が出る場合があります。

見直しポイント
ずれないことより、長時間着けても負担になりにくい強さを優先します。
きついと感じたときの動作
顔への食い込み
強い装着跡が残る場合は、ベルトを一段緩めます。
こめかみ
痛みが出たらそのまま使い続けず、一度外して締め付けを弱めます。
後頭部
一点だけ強く引っ張られる場合は、ベルト位置を上下へずらします。
睡眠中の違和感
圧迫感で目が覚めるなら、次回は短時間から調整し直します。
覚えておきたいこと
ベルトを緩めると光漏れが増える場合は、本体の形状が顔に合っているかも比べます。

予防2 眼球を強く押す形や付け方を避ける

一般的な遮光用アイマスクは、眼球そのものを強く押さえるためのものではありません。

見直しポイント
目を押さえず、必要な光を遮れる位置へ合わせます。
違和感があるときの動作
圧迫感
まぶたや眼球が押される感覚があれば、ベルトを緩めるか本体をずらします。
立体構造
まぶたへの接触が気になる場合は、目元に空間ができる立体型も候補にします。
痛み
目に痛みが出た場合は、そのまま装着を続けません。
赤み・かゆみ
肌や目元に赤み・かゆみが出たら、一度使用を中止します。
覚えておきたいこと
目元への圧迫を避けるよう医師から指示されている場合は、その指示を優先します。

予防3 夏は蒸れや暑さを減らす

アイマスクは顔に密着するため、夏の睡眠では蒸れや暑さを感じることがあります。

見直しポイント
暑い時期は、生地の厚さや顔を覆う面積まで含めて選びます。
暑いと感じたときの工夫
生地の厚さ
厚手で熱がこもる場合は、薄手のタイプへ替えます。
起毛素材
冬向けの起毛素材が暑い場合は、季節に合う素材へ替えます。
覆う面積
顔を広く覆うタイプで蒸れるなら、必要な範囲だけを覆う形も候補にします。
汗
汗をかいた後はそのまま使い続けず、洗える商品なら表示に沿って手入れします。
覚えておきたいこと
遮光性だけで選ぶと暑さが気になることもあるため、季節ごとの付け心地も考えます。

予防4 寝返りでずれる場合は形状やベルト位置を調整する

朝になるとアイマスクが頭の上や枕元へ移動している場合、ベルトが緩いだけとは限りません。

見直しポイント
強く締める前に、鼻まわり、本体の形、後頭部のベルト位置を変えて試します。
ずれるときの動作
鼻まわり
本体が浮く場合は、鼻へ沿いやすい位置まで少しずらします。
後頭部
髪の上を滑る場合は、ベルトの高さを上下へ変えて安定する位置を探します。
横向き寝
実際に横向きになり、枕に押されて本体が動かないか試します。
ベルト調整
それでも外れる場合だけ、ベルトを少しずつ短くします。
覚えておきたいこと
ずれないようにするためだけに強く締めると、圧迫感が増える場合があります。

予防5 毎日使う場合は洗濯表示に沿って手入れする

アイマスクには汗や皮脂、スキンケア用品などが付きます。繰り返し使うなら、洗える方法を把握しておきます。

見直しポイント
洗濯タグを読み、手洗い・洗濯機の可否や乾かし方に沿って手入れします。
手入れの手順
洗濯表示
洗濯タグを読み、手洗いか洗濯機を使えるか判断します。
洗い方
メーカーが指定する方法に沿って洗います。
乾燥
中材やベルトまで湿り気が残らないよう、指定された方法で乾かします。
ベルト
洗濯後に伸びて緩くなっていないか、装着して調整し直します。
覚えておきたいこと
使い捨てタイプと繰り返し使うタイプでは扱い方が異なるため、商品の表示を優先します。

ホット・クール・加重アイマスクでは目的が違う

「アイマスク 効果」で調べていると、通常の睡眠用だけでなく、ホット、クール、加重、シルク、USB・電動タイプなども見つかります。これらは目的や機能が違うため、通常の遮光アイマスクとは分けて考えると違いをつかみやすくなります。

ホットやクールも、普通の睡眠用アイマスクと同じようなものだと思っていたけど違うのかな?
目的が違うの。遮光・温熱・冷却・重さのどれを求めているのか分けると選びやすいよ。

ホットアイマスクは目元を温めることが目的

ホットアイマスクや蒸気タイプは、遮光に加えて目元を温める商品です。

まぶたを温める温罨法は、マイボーム腺機能不全に伴うドライアイなどを対象に研究されており、使い捨ての温熱アイマスクを使用した臨床研究もあります。

ただし、こうした研究は特定の症状や疾患を対象としています。市販のホットアイマスクを使えば誰でも眼精疲労が治る、ドライアイが治る、睡眠の質が必ず高まるという意味ではありません。

「ホットアイマスク」と「通常の睡眠用アイマスク」は目的が異なります。使い捨て、繰り返し使えるタイプ、USBで温めるタイプなどがありますが、温度や使用時間は製品ごとに違うため、表示された使い方に合わせて使用してください。

クールアイマスクは冷たい使用感を求めるタイプ

クールアイマスクや冷却タイプは、冷たい感触を求めるときに使われます。

暑い時期や目元を冷たくしたいときに心地よいと感じる人はいますが、冷やせば睡眠の質が上がる、目の疲れが治ると一律に考えるものではありません。

冷蔵庫や冷凍庫で冷やすタイプは、指定された冷却方法と使用時間に沿って使います。冷たさで痛みや強い違和感が出たら使用をやめてください。

加重アイマスクは重さと装着感が特徴

加重アイマスクは、通常の睡眠用アイマスクより重さを持たせたタイプです。

一定の重みを心地よいと感じる人もいますが、「重いほど睡眠によい」とは限りません。目を押されるような感覚がある場合は使用を続けず、圧迫感の少ない付け方や別の形状を検討します。

シルクアイマスクは肌触りや摩擦感の違いを見る

シルク製のアイマスクもありますが、シルクだから睡眠への作用が特別に高まるとは言い切れません。

違いが出やすいのは、肌触りや重さ、蒸れ方、摩擦の感じ方、手入れ方法などです。睡眠用として選ぶなら、素材名だけで決めず、遮光性とフィット感も合わせて比べてください。

EMS・振動・電動タイプは通常の睡眠用とは別に考える

EMSや振動機能、ヒーターなどを備えた電動アイマスクもあります。

こうした商品は、単純に光を遮る睡眠用アイマスクとは機能が異なります。EMSや振動が付いているから睡眠への作用が高い、眼精疲労に必ず効くという意味ではありません。

使用目的や使用できない条件が製品ごとに異なるため、電動・USBタイプは取扱説明書に沿って使ってください。

アイマスクは目の疲れ・クマ・視力回復にも役立つ?

アイマスクは「睡眠」だけでなく、目の疲れや眼精疲労、クマ、視力回復を期待して調べられることがあります。ここでは、遮光・温熱・冷却で目的を分けることが大切です。

寝るときに使えば、目の疲れや視力にも何か変化があるのかな?
普通の遮光タイプと、温めるタイプの研究は別に考えてみてね。視力回復用の器具とも別物だよ。

普通の遮光アイマスクで眼精疲労が治るわけではない

一般的な睡眠用アイマスクの基本機能は光を遮ることです。

画面から目を離して休むきっかけにはなりますが、遮光アイマスクを着けるだけで眼精疲労そのものを治療できるとはいえません。

目の疲れが続く場合は、アイマスクだけの問題と決めず、目の乾燥や視力など別の要因も考えます。症状が続くときは、必要に応じて眼科への相談も検討してください。

ドライアイへの研究は主に温めるアイマスク

ドライアイ関連で研究されているのは、一般的な遮光タイプよりも、まぶたを温める温熱タイプです。

マイボーム腺機能不全に関連するドライアイ患者を対象とした研究では、温熱アイマスクを使った治療で一部の症状や涙液に関する指標に変化が報告されています。

一方、ドライアイには複数の原因があります。アイマスクを使ったあとに目が乾く、痛い、充血するといった症状が続く場合は、商品を替えながら使い続けるのではなく、眼科へ相談する選択肢もあります。

アイマスクで視力が回復するとはいえない

通常の睡眠用アイマスクは、視力を矯正したり回復させたりする器具ではありません。

「視力回復アイマスク」と呼ばれるものの中には、小さな穴が開いたピンホールタイプもありますが、これは睡眠用の遮光アイマスクとは別の商品です。

一般的な睡眠用アイマスクをして寝ることで、近視や遠視そのものが改善すると考えないほうがよいでしょう。

目のクマへの作用も分けて考える

遮光アイマスクを使うだけで、目の下のクマがなくなるとはいえません。

クマには複数の要因があるため、通常の遮光アイマスクだけで改善すると断定できるものではありません。

クールアイマスクを使ったあとに目元がすっきりしたように感じることはあっても、それとクマそのものへの作用は分けて考える必要があります。

アイマスク選びでは遮光性だけでなくフィット感を見る

アイマスクは価格が高ければ睡眠に向くとは限りません。睡眠時に使うなら、必要な光を遮げて、長時間着けても気になりにくいことが重要です。

高いアイマスクほど、睡眠には良いのかな?
価格より先に、明るい部屋で光漏れを試してみてね。横向きになる人は、ベルトや金具の当たり方も大切だよ。

鼻まわりまで遮光できるか確かめる

アイマスクは正面をしっかり覆っていても、鼻の横から光が漏れることがあります。

明るい部屋で一度装着し、鼻まわりや頬との境目から光が差し込んでいないか確かめます。光が見える場合は、本体を少し上下左右へずらして、遮りやすい位置を探します。

ベルトを強く締めれば解決するとは限りません。位置を変えても大きく光が漏れるなら、自分の鼻や顔の形に合う形状かどうかも比べてみてください。

横向き寝ではベルトや金具が当たらないか試す

横向きで寝る人は、ベルトの調整金具や面ファスナーがこめかみ付近にあると、枕との間に挟まって気になることがあります。

装着したまま実際に横向きになり、金具やベルトが枕へ強く当たらないか試してみてください。仰向けでは問題がなくても、横向きになると違和感が出ることがあります。

100均のアイマスクでも効果はある?

一般的な遮光アイマスクの役割はシンプルなので、100均の商品でも、自分の顔に合っていて必要な光を遮れるなら、目元を暗くするという基本的な役割は期待できます。

価格差が出やすいのは、立体構造、鼻まわりの遮光、素材、ベルト調整、耐久性、洗いやすさといった部分です。

まず「アイマスクをして寝ること自体が自分に合うのか」を試したい場合は、手頃な商品から使う方法もあります。ただし、「100均だから役に立たない」「高級だから睡眠の質が上がる」と価格だけで判断する必要はありません。

毎晩使うなら洗いやすさも大切

毎日使うアイマスクには、汗や皮脂が付きやすくなります。

購入前に洗濯タグを読み、洗濯機対応か手洗いのみか、乾かしやすい素材かを把握しておくと手入れしやすくなります。

特に夏場やスキンケア後に使用する人は、遮光性と同じくらい手入れのしやすさも使い続けやすさにつながります。

アイマスクだけで眠れない場合は睡眠環境全体を見直す

アイマスクは光への対策にはなりますが、眠れない原因をすべて解決するものではありません。光だけでなく睡眠環境全体を整えることも大切です。

アイマスクを着けても眠れないなら、もう合っていないってことかな?
光以外の原因もあるから、すぐにアイマスクだけの問題と決めなくても大丈夫なの。室温や音、寝る前の過ごし方も振り返ってみてね。

室温・音・就寝前の光も一緒に見直す

寝室を暗くしても、室温が暑すぎる・寒すぎる、周囲の音が気になる、寝具が合っていない、寝る直前までスマートフォンを見ている、就寝・起床時間が日によって大きく違うといった要因があれば、そちらへの対策も必要です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、睡眠環境は暗さだけでなく、寝室の温度や光、生活習慣など複数の要素から考えられています。

眠れない状態や日中の強い眠気が続く場合は相談も検討する

アイマスクを使ってもなかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚める、十分に寝ているはずなのに日中の強い眠気が続くといった状態がある場合は、アイマスクだけで対応を続けないことも大切です。

睡眠の問題が長く続いて生活に影響している場合は、医療機関へ相談することも検討してください。

まとめ|アイマスクの効果は光を遮って眠りやすい環境をつくること

アイマスクの主な役割は、睡眠中の光を遮り、眠る場所を暗くしやすくすることです。睡眠との関係を調べた研究もありますが、誰でも必ず睡眠の質が高まると断定できるものではありません。
この記事のポイント
主な役割
朝日、街灯、昼間の明るさなど、睡眠中に目へ入る光を減らすために使います。
研究の読み方
ICUや健康な成人を対象にした研究がありますが、対象や環境が異なるため、自宅ですべての人に同じ結果が出るとは限りません。
して寝るデメリット
締め付け、目元への圧迫、蒸れ、ずれなどが気になる場合があります。痛みや違和感が出る付け方は避けます。
タイプの違い
ホット、クール、加重、シルク、電動タイプでは目的や機能が異なります。通常の遮光アイマスクとは分けて考えます。
選ぶとき
価格だけでなく、遮光性、顔へのフィット感、目への圧迫の少なさ、素材、洗いやすさまで比べます。
まずは自分の睡眠環境で光が気になっているかを考え、必要なら寝室側の光を減らしたうえで、無理なく遮光できるアイマスクを試してみてください。

アイマスクは、睡眠そのものを良くする道具というより、光を減らすために使うものなんだね。
そうなの。まずは光が気になっているかを考えて、遮光性と付け心地の両方を実際に試しながら使ってみてね。

参考・出典

記事内で確認・参照した主な情報源です。

公的機関・専門機関2件
研究・調査資料4件
その他参考資料1件
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