アイマスクをつけて寝ると、耳の後ろが痛くなったり、朝起きたときに耳の付け根がジンジンしたりすることがあります。睡眠用のアイマスクは長時間つけることが多いため、装着直後は気にならなくても、寝ている間に少しずつ負担がかかる場合があります。
特に気にしたいのは、耳かけのゴムが耳を引っ張っていないか、後頭部のバンドが耳に重なっていないか、外れないように締め付けすぎていないかという点です。横向き寝では、留め具やバンドが枕との間に挟まり、仰向けのときにはなかった痛みが出ることもあります。
まずは買い替える前に、耳のどこにゴムやバンドが当たっているのかを探してみましょう。ここでは、アイマスクで耳が痛くなる原因から、痛くなりにくい付け方、耳にかけないタイプとの違い、今後選ぶときのポイントまで解説します。
目次
アイマスクで耳が痛いときに考えたい主な原因
アイマスクをつけている間だけ耳が痛み、外すと楽になる場合は、装着位置や締め付けから見直してみます。同じ「耳が痛い」でも、耳かけのゴム自体が当たっている場合と、後頭部のバンドや留め具が触れている場合では対処の仕方が異なります。
耳が痛いといっても、どこが当たっているかで原因が違うのかな?
いったん外して、耳のどこに跡が残っているか見てみると分かりやすいよ。横向きのときだけ痛むかどうかも手がかりになるの。
耳のどこが痛むかで原因を探す
耳の後ろが痛むのか、上側が押されるのか、横向きになったときだけ気になるのかで、当たっている部分を探しやすくなります。まずアイマスクを外し、耳の周囲に残った跡やバンドの位置からたどります。
01
耳かけのゴムが強く張っている
装着したときに耳が前へ引かれていたり、外したあとにゴムの跡が残ったりする場合は、長さを緩められるか試します。
02
ゴムやバンドを締めすぎている
ずれや外れを防ぐため強く締めている場合は、いったん緩め、頭を左右へ動かしても大きくずれない程度まで戻します。
03
バンドが耳の上端に重なっている
鏡で耳の上端とバンドが重なっていないか見て、当たる場合は後頭部側を少し上下へ動かします。耳に重なる状態では圧迫感が出ないかにも気を配ります。
04
横向きで留め具が当たっている
実際に枕へ横向きになり、バックルや面ファスナー、厚い縫い目が耳との間に挟まって痛みにつながらない位置へずらします。
05
サイズが合っていない
最も緩くしてもきつい場合や、反対にずれを防ぐため強く締める必要がある場合は、現在のサイズや調整幅が合っているかを見直します。
06
縫い目や素材がこすれている
押される痛みではなくヒリヒリする場合は、縫い目や留め具の端が同じ場所へ触れ続けていないかを探します。
痛む場所ごとに最初に試したいこと
耳のどこが気になるかによって、最初に動かす部分を変えます。
| 痛みが出やすい状況 | 当たりやすい部分 | 最初に試すこと |
|---|
| 耳の後ろが痛い | 耳かけ・ゴム | ゴムを緩める |
|---|
| 耳の上部が痛い | 後頭部バンド | 耳から外れる位置へずらす |
|---|
| 横向きだけ痛い | 留め具・枕との接触 | 留め具を耳の真後ろから外す |
|---|
| 長時間つけると痛い | サイズ・締め付け | いったん緩めて付け直す |
|---|
| こすれてヒリヒリする | 縫い目・素材 | 当たる位置をずらす |
|---|
原因が分かりにくいときは、アイマスクを外した直後に耳の周囲を見て、ゴムやバンドの跡が残っている場所からたどります。
アイマスクで耳が痛いときに試したい付け方と対策
耳が痛いからといって、すぐに新しいアイマスクへ買い替える必要はありません。まずは今使っているものをいったん緩め、耳へ当たる位置をずらせるか試します。頭を動かしても大きくずれない程度に留めるのが目安です。
今のアイマスクのままなら、最初に何を変えてみればいい?
いったん外して耳のどこに跡が残っているか見てから、バンドを緩めて付け直してみてね。
対策1 いったん外して痛む場所を探す
最初にアイマスクを外し、耳の後ろ・上側・付け根のどこが気になるのかを探ります。ゴムやバンドの跡が残っていれば、当たっていた場所を判断する手がかりになります。
まずやること外した直後の耳を見て、跡が残る場所と痛む場所を照らし合わせます。
最初に試す順番
いったん外す耳の後ろ・上側・付け根など、痛みが出ている場所を探します。
跡を探す鏡でゴムやバンドの跡が残っている場所を見ます。
緩めて付け直す同じ場所へ強く当たらないよう、バンドやゴムを緩めます。
普段の姿勢になる枕へ頭をつけ、横向きや寝返り時に留め具が耳へ当たらないか試します。
注意点痛みが出ている状態で、ずれを直すためさらに締めるのは避けます。
対策2 バンドを緩めた状態から付け直す
長さを変えられるタイプなら、一度バンドを緩め、目元へ本体を当ててから少しずつ短くします。
まずやること頭を左右へ動かしても大きくずれない程度で留めます。
合わせ直す手順
最初は緩くするバンドを余裕のある長さまで戻してから目元へ当てます。
少しずつ短くする頭を左右へ動かし、大きくずれなくなったところで止めます。
本体の位置も動かす鼻の横から光が入る場合は、締める前にアイマスク本体を上下へずらします。
注意点外れないことだけを優先して、必要以上に強く締めないようにします。
対策3 バンドを耳から外れる位置へずらす
後頭部バンドタイプでは、長さだけでなく、耳に対してどこを通っているかでも当たり方が変わります。
まずやること耳の上端からバンドが外れる程度に、後頭部側を少し動かします。
ずらすときの目安
耳の上端鏡でバンドが耳の縁へ重なっていないか見ます。
後頭部側重なっている場合は、バンドを少し上または下へ動かします。
目元位置を変えたあと、目元へ強く押し付けられていないか装着感を比べます。
注意点大きく位置を変えず、耳の縁から外れる程度から試します。
対策4 耳かけタイプは左右のゴムを同じ張りにする
左右でゴムの長さやねじれ方が違うと、片方の耳だけが引かれやすくなります。
まずやること左右をいったん緩め、片方だけ強く張らないよう合わせ直します。
左右でそろえたいこと
ねじれを直す片側だけゴムがねじれたまま耳へかかっていないかを見ます。
左右の長さをそろえる調整できるタイプなら、片側だけ短くなっていないか比べます。
耳の引っ張られ方を見る装着したときに一方の耳だけ前へ引かれる場合は、その側を緩めます。
注意点固定式のゴムを無理に伸ばし続けるのではなく、毎回痛む場合は別の固定方法も候補にします。
対策5 横向きでは留め具を耳の真後ろから外す
立っていると気にならないバックルや面ファスナーでも、横向きになると枕との間へ挟まることがあります。
まずやること普段の枕で横向きになり、硬い留め具が耳の真後ろへ来ない位置までずらします。
横向きで試したいこと
普段よく向く側へ寝る実際の寝姿勢になり、耳の近くに硬い部品がないか触れてみます。
留め具をずらす動かせるタイプなら、耳の真後ろから後頭部中央寄りへ移します。
寝返りしてみる反対側にも向き、どちらか一方だけ当たりが強くならないか試します。
注意点立った状態だけで決めず、普段使っている枕の上で試します。
耳が痛くなりにくいアイマスクは固定方法と寝方に合わせて選ぶ
付け方を変えても耳が痛い場合は、現在使っているアイマスクの固定方法そのものが合っていないことがあります。耳かけ、後頭部バンド、耳まで覆う幅広タイプでは、耳へ触れる位置がそれぞれ異なります。
耳にかけないタイプへ替えれば、それだけでよさそう?
耳にかけなくても、バンドや留め具が耳へ重なることはあるの。普段の寝方まで合わせて選んでみてね。
ケース1 耳かけタイプはゴムが強く張らないものを選ぶ
耳かけタイプは耳へ直接ゴムをかける構造のため、長さや張り具合が装着感に関わります。実際に耳掛け式の商品も販売されています。
ここを確認耳にかけた時点で強く引っ張られる場合は、長さを変えられるか、別のサイズや固定方法がないかを比べます。
耳かけ式で試したいこと
装着直後の張り
耳へかけた時点でゴムが強く伸び切っていないか見ます。
耳の向き
装着前より耳が前方へ引かれている場合は、ゴムを緩めます。
外したあとの跡
短時間でも同じ場所へ跡が残るなら、張りが強すぎないか見直します。
確認しておきたい点耳掛け式だから必ず痛くなるわけではありません。自分の耳や顔幅に合うかで装着感は変わります。
ケース2 耳にかけないバンドタイプは耳と重ならない位置へ通す
後頭部で固定するアイマスクには、長さを調整できるヘッドバンドを採用した商品があります。耳へ直接ゴムをかけなくても、バンドの位置によっては耳に触れます。
ここを確認耳の上下を通せる位置と、無理なく留められる長さを探します。
後頭部バンドで試したいこと
耳から外す
バンドが耳の上端へ重なる場合は、後頭部側を少し上下へ動かします。
長さを変える
耳を避けても強く締めなくて済む長さへ合わせます。
横向きになる
枕へ頭をつけ、バンドや留め具が耳の真後ろへ来ないか試します。
確認しておきたい点耳にかけない構造でも、バンドや留め具が耳へ当たれば不快感につながることがあります。
ケース3 耳まで覆う幅広タイプは耳への当たり方も比べる
耳まで包み込む幅広タイプも販売されており、細い耳かけゴムとは固定方法が異なります。一方で、耳を覆うこと自体がすべての人に合うとは限りません。
ここを確認細いゴムを避けたいのか、耳への接触そのものを減らしたいのかで選び分けます。
幅広タイプで試したいこと
耳を覆う範囲
商品写真で生地が耳のどこまで重なる形かを見ます。
横向きになる
耳を覆った状態で枕へ横になったときの当たり方を考えます。
留め方を見る
後頭部で面ファスナーなどを留める場合は、その位置が耳の近くに来ないかも見ます。
確認しておきたい点「耳まで覆うこと」と「耳が痛くならないこと」は同じではありません。
ケース4 横向き寝では側面の厚みと硬い部品を避ける
横向きになると、こめかみから耳の近くまでが枕へ触れます。横向き寝を想定し、バッテリーや操作部分の配置を工夫した商品もあります。
ここを確認普段の寝姿勢で、耳の近くへバックルなどの硬い部品が来ない構造を選びます。
横向き寝で比べたいこと
側面の厚み
こめかみから耳付近に大きな厚みがないか商品写真で見ます。
バックルの位置
耳の真後ろへ硬い部品が来る構造ではないかを比べます。
固定方法
強く締めなくても大きくずれにくい形かも合わせて見ます。
確認しておきたい点正面の遮光部分だけでなく、横から見た形や留め具の位置も判断材料になります。
購入前に見ておきたいバンド・留め具・サイズ
今のアイマスクを調整しても毎回耳が痛くなるなら、次に選ぶときは遮光性だけでなく、バンドの調整幅や留め具の位置まで比べてみましょう。横向きで寝る人は、側面に硬い部品がないかも判断材料になります。
買い替えるなら、商品写真のどこまで見ておけばいいのかな?
後ろ側や側面まで見て、バンドの長さを変えられるか、耳の近くに留め具が来ないかを比べてみてね。
予防1 自分に合うバンドの調整幅を選ぶ
VENEX公式FAQでは、緩すぎると取れやすい一方、締め付けが強すぎるものを避け、適度な付け心地のサイズを選ぶよう案内しています。また、着用位置によってサイズ感が変わる場合があるとしています。
見直しポイント最も緩い位置と締めた位置の両方に余裕があるかを商品サイズと合わせて見ます。
サイズ選びで比べたいこと
✓最も緩い状態
最大まで緩めても締め付けを感じそうなサイズは避けます。
✓調整幅
頭や顔に合わせて細かく長さを変えられるかを比べます。
✓着用位置
頭のどこを通すかによって装着感が変わることも考えて選びます。
予防2 耳かけか後頭部バンドかを先に決める
耳掛け式、調整できる後頭部バンド式、耳まで覆うタイプなど、アイマスクには固定方法の異なる商品があります。
見直しポイント今使っているアイマスクでどこが痛むのかを基準に、同じ場所へ負担がかかりにくい構造を探します。
固定方法で比べたいこと
✓耳かけ式
耳へ直接ゴムをかける構造かを商品写真で見ます。
✓後頭部バンド式
耳を避けてバンドを通せるか、長さを変えられるかを比べます。
✓耳を覆うタイプ
幅広生地が耳まで重なるのか、後頭部でどう留めるのかを見ます。
覚えておきたいこと「耳が痛くなりにくい」という商品表現だけで決めず、固定構造と自分の寝姿勢を合わせて考えます。
予防3 留め具の位置まで商品写真で見る
横向きで寝る人は、バンド幅だけでなくバックルや面ファスナーの場所も装着感に関わります。
見直しポイント正面写真だけでなく、側面や後頭部の写真まで見て、耳の近くに硬い部品が来ないものを探します。
商品写真で比べたい部分
✓側面
こめかみから耳付近にバックルなどが配置されていないか見ます。
✓後頭部
面ファスナーや調整部品が頭のどこへ来るのかを比べます。
✓バンド幅
細いゴムが一点へ当たるのか、幅広く支える構造なのかを見分けます。
覚えておきたいこと幅が広ければ必ず快適とは限らないため、耳へ重なる位置も合わせて見ます。
予防4 寝返り対策を締め付けだけに頼らない
横向き寝でもずれにくいようヘッドバンドや部品配置を工夫した商品があります。寝返りで外れやすい場合も、バンドを強く締める以外の構造を比べられます。
見直しポイント顔へのフィット、バンドの通り方、留め具の位置を合わせて選びます。
ずれやすい人が比べたいこと
✓本体の形
顔へ沿いやすい形か、横へ動きやすい形かを商品写真で見ます。
✓バンドの位置
耳へ重ねず頭の後ろで安定させられるかを比べます。
✓側面の部品
横向きになったとき、耳やこめかみへ硬い部品が当たらない構造を選びます。
覚えておきたいこと外れないことだけを優先して、強く締め付ける使い方へ寄せすぎないようにします。
予防5 以前より痛くなったらゴムやバンドの状態も見直す
同じアイマスクを長く使い、以前は気にならなかったのに最近痛むようになった場合は、付け方だけでなくゴムやバンドの状態も比べます。
見直しポイント左右の張り、ねじれ、縫い目や留め具の当たり方が変わっていないかを見ます。
使い続けている場合に試したいこと
✓左右を並べる
左右のゴムやバンドで長さや張りに差が出ていないかを比べます。
✓ねじれを直す
洗濯後などにバンドがねじれたままになっていれば元へ戻します。
✓当たる位置を触る
縫い目や留め具が以前より硬く感じる場所がないかを触れてみます。
覚えておきたいことすぐ買い替えるのではなく、まず今のアイマスクで直せる部分がないかを試します。
アイマスクを外しても耳が痛いときは無理に使い続けない
アイマスクをつけている間だけ軽く圧迫され、外すとすぐ気にならなくなる場合と、外したあとも耳が痛む場合は分けて考える必要があります。
外したあとも耳が痛いなら、付け方だけの問題じゃないこともある?
痛みや腫れが続いたり、耳の中にも症状があったりするときは、無理に使い続けないでね。
締め付けを緩めても耳だけでなく目が痛い、頭痛のような不快感が出る場合も、いったんアイマスクの使用をやめます。
赤みや腫れが続く場合はいったん使用を休む
耳の周囲が赤くなっている、腫れている、触れるだけでも痛む場合は、締め付けを調整しながら使い続けるのではなく、一度アイマスクを外します。
症状が落ち着き、再使用しても問題なさそうな場合は、締め付けや接触位置を見直します。同じ場所へ繰り返し当たるようなら、耳への接触が少ない固定方法も候補になります。
耳の中の痛みや耳だれ、聞こえにくさがある場合は別の原因も考える
アイマスクのゴムやバンドが触れる場所ではなく、耳の中が痛い、耳だれが出る、腫れた感じがする、聞こえにくいといった症状がある場合は、単純なアイマスクのサイズや締め付けだけが原因とは限りません。
済生会の外耳炎の解説では、耳の穴周辺の赤みや痛み、耳だれ、耳の中の腫れ、聞こえにくさなどが症状として挙げられています。アイマスクを外しても痛みが続く場合や耳そのものに症状がある場合は、無理に装着を続けず、必要に応じて耳鼻咽喉科で相談してください。
まとめ|アイマスクで耳が痛いときはゴム・バンド・付け方から見直す
アイマスクで耳が痛いときは、耳かけのゴムだけでなく、後頭部バンド、留め具、サイズ、横向き寝での当たり方まで順番にたどると原因を探しやすくなります。
この記事のポイント
1まずいったん外す
耳の後ろ・上側・付け根のどこが痛むのか、ゴムやバンドの跡がどこへ残っているのかを見ます。
2緩めてから付け直す
強く締めるのではなく、頭を動かしても大きくずれない程度まで少しずつ合わせます。
3耳かけ式はゴムの張りを見る
耳が前へ引かれる場合や跡が残る場合は、長さを緩められるか、別の固定方法へ変えられるかを考えます。
4横向きでは留め具をずらす
普段の枕で横になり、バックルや面ファスナーが耳の真後ろへ押し込まれない位置へ動かします。
5固定方法そのものも変えられる
調整しても繰り返し痛む場合は、後頭部バンド式や耳まで覆うタイプなど、耳への当たり方が異なる構造も候補になります。
次に選ぶときは遮光性だけでなく、バンドの調整幅、耳へ触れる位置、留め具の場所、横向きになったときの側面まで比べると、自分の寝方に合うアイマスクを探しやすくなります。
まずは外して跡が残る場所を見てから、バンドを緩めてみればよさそうだね。
それでも同じ場所が痛むなら、耳にかけないタイプや留め具の位置が違うものも比べてみてね。
参考・出典
記事内で確認・参照した主な情報源です。