低反発枕と高反発枕は、どちらも枕選びでよく目にするタイプですが、頭を乗せたときの沈み方や押し返す感触には違いがあります。「柔らかそうだから低反発」「硬そうだから高反発」と名前だけで決めると、思っていた使い心地と違うこともあります。
低反発枕は、頭の重みに合わせてゆっくり沈み、包み込まれるようなフィット感を得やすいタイプです。一方、高反発と呼ばれる枕は反発力のある素材を使った商品があり、沈み込む感触よりも押し返す感触や頭を動かしたときの反応を重視する場合に比較候補になります。
ただし、どっちがいいかは反発力だけでは決まりません。高さや寝姿勢、中材、形状、洗いやすさまで比べることで、自分に合いそうなタイプを絞りやすくなります。ここでは低反発枕と高反発枕の違いを比較し、肩や首が気になる場合の考え方、低反発枕の向きや洗い方まで順番に解説します。
低反発枕と高反発枕はどっちがいい?
結論からいうと、頭を包み込むようなフィット感や沈み込みを重視するなら低反発、沈み込みを抑えた感触や反発力を重視するなら高反発が候補になります。ただし、寝方や好み、高さとの組み合わせによって使いやすさは変わります。

重視するポイントで候補が変わる
迷ったら4つのポイントを確認
低反発枕と高反発枕の違いを比較
低反発枕と高反発枕の一番分かりやすい違いは、力をかけたときの沈み方と、元の形へ戻ろうとする反発力です。フィット感だけでなく、中材や商品設計によって頭を動かしたときの感触やお手入れ方法にも違いが出ます。

低反発枕と高反発枕の違いを比較
| 比較項目 | 低反発枕 | 高反発枕 |
|---|---|---|
| 沈み込み | ゆっくり沈みやすい | 反発力によって押し返す感触がある |
| フィット感 | 頭の形に沿いやすい | 反発力を感じやすい |
| 頭を動かしたとき | 沈み方によっては抵抗を感じる場合がある | 反発する感触を特徴とする商品がある |
| 感触 | ゆっくり沈む感触 | 押し返す感触 |
| 中材の例 | 低反発ウレタンなど | 高反発と表示されるウレタン系・ラテックス系などのほか、反発力を特徴とするファイバー系商品もある |
高反発枕は反発力や押し返す感触を重視する場合に候補になりますが、「高反発」という名称だけで寝返りのしやすさや硬さを一律に判断せず、商品ごとの中材・高さ・仕様を確認します。
低反発枕と高反発枕はどっちが向いている?
寝姿勢では低反発と高反発のどちらを選ぶ?
反発力と一緒に確認したいのが、普段の寝姿勢です。低反発か高反発かにかかわらず、枕を使ったときに頭や首の位置が大きく崩れてしまえば、使いにくさにつながります。

仰向け寝は沈み込んだあとの高さを見る
仰向けで寝る場合は、枕そのものの表示上の高さだけではなく、実際に頭を乗せた状態の高さを見ることがポイントです。
低反発枕は頭の重みを受けて沈むため、商品ページに記載された高さだけでは、寝たときの位置までは分かりません。高反発枕についても同様で、反発力の名称だけではなく、実際に頭を乗せた状態で確認するほうが判断しやすくなります。
西川ストア公式の枕の選び方では、仰向けに寝たとき、あごが軽く引けて、額とあごが水平か少し下向きになる程度を高さの目安として案内しています。
横向き寝は肩幅を埋める高さも確認
横向き寝では肩の厚みがあるため、仰向けとは必要な高さが変わります。
柔らかい低反発枕では、頭を乗せたあとにどの程度沈むかも確認したいところです。一方、高反発枕でも、もともとの高さが合わなければ横向き寝に使いやすいとは限りません。
西川では、横向き寝では肩の高さを支え、頭の中心から背骨のラインがまっすぐになる状態を目安としています。仰向けと横向きの両方で寝る人は、中央と両サイドで高さが異なる枕や、高さ調整ができる商品も比較候補になります。
肩こりや首が気になるなら低反発・高反発どっち?
「肩こりには低反発と高反発のどっちがいい?」「ストレートネックなら高反発枕がいい?」と気になる人もいるでしょう。ただし、肩や首が気になるからといって、低反発・高反発のどちらか一方に決めることはできません。

首や肩が気になる場合は高さと寝姿勢も見る
低反発枕は頭の形に沿って沈みやすい一方、沈み方によっては高さの感じ方が変わります。高反発枕も、反発力だけで首まわりとの相性が決まるわけではありません。
日本医師会の「気をつけたい首の痛み」では、首の痛みがある場合は枕の高さによって影響を受けることがあり、高いほう・低いほうのどちらがよいという一律の決まりはないと説明しています。
そのため、肩や首が気になる場合も、低反発・高反発という名称だけでなく、実際に寝た状態の高さを見ることがひとつの確認ポイントになります。
高さを細かく合わせたい場合は、中材やシートを抜き差しできる枕も候補になります。エアウィーヴ ピロー スタンダードは、シートコアの抜き差しによって高さを調整できる仕様です。
ストレートネックでも高反発だけで選ばない
「高反発 枕 ストレートネック」で探している場合も、高反発という条件だけで枕を決める必要はありません。
長野県医師会のスマホ首(ストレートネック)の解説では、日常の姿勢を見直す項目のひとつとして枕の高さ調整が挙げられています。特定の反発タイプを選ぶというより、高さを含めて寝姿勢を確認するという考え方で見ると分かりやすいでしょう。
この記事で紹介している枕選びだけで、首や肩の症状の原因や改善を判断することはできません。痛みが続く、悪化する、しびれなどほかの症状を伴う場合は、医療機関への相談も検討してください。
低反発枕は洗濯できる?高反発枕とのお手入れの違い
低反発枕を選ぶときに確認しておきたいのが、「洗濯できるのか」「どう洗えばいいのか」という点です。一般的な低反発ウレタンは水洗いできない商品があるため、反発力だけでなく中材と洗濯表示を見る必要があります。

低反発枕の洗い方は中材によって変わる
ニトリの枕・素材ごとのお手入れ案内では、低反発ウレタンは水洗いせず、風通しのよい場所で陰干しする方法が案内されています。
そのため、低反発枕を水洗いやつけ置きする前に、商品ごとの洗濯表示を確認することが必要です。
低反発枕で「洗濯OK」と表示されていても、洗えるのが枕本体ではなく枕カバーだけの場合があります。ニトリの「寝心地選べる低反発枕(D7)」も、取り外し可能なカバーは洗濯機で洗えますが、ウレタンフォームを使った枕本体は洗濯できません。
本体が水洗い不可なら、カバーを洗い、本体はメーカーが案内する方法で陰干しするなど、本体とカバーを分けてお手入れします。
低反発枕が乾かないときもメーカーのお手入れ方法を確認
水洗い不可の商品を濡らしてしまい、「低反発枕が乾かない」と困ることもあります。
こうした場合も、乾かすために乾燥機などを自己判断で使用するのではなく、まずメーカーの商品ページや取扱説明書にあるお手入れ方法を確認してください。
低反発ウレタンと一口にいっても商品仕様は異なるため、通常のお手入れ方法から外れる場合は、メーカーへ確認してから対応するほうが確実です。
高反発枕もすべて洗えるわけではない
高反発枕なら丸洗いできる、というわけでもありません。ニトリの案内では「高反発ウレタン(ラテックス)」は水洗い不可とされています。一方、反発力を特徴とするファイバー系の枕には、中材まで水洗いできる商品もあります。
たとえばエアウィーヴ ピロー スタンダードは、カバーだけでなく中材のエアファイバー®も水または40℃以下のぬるま湯で手洗いできると案内されています。
つまり、洗濯のしやすさを重視するなら、「高反発か低反発か」だけでなく実際に使われている中材と商品ごとのお手入れ方法を確認するほうが比較しやすくなります。
低反発枕の向き・使い方はどっち?
低反発枕の中でも、中央がくぼんだタイプや横から見ると波型になっているタイプは、「どっち向きで使うの?」と迷いやすい形状です。低反発枕だからといって、すべて同じ向きで使うわけではありません。

波型枕は高い側・低い側を商品仕様で確認
波型の枕には、前後で高さが違い、使う向きが指定されている商品があります。
たとえばテンピュール® オリジナルピローは波型の形状で、公式ページでは高い方を首・肩側、低い方を頭部側にして使うよう案内されています。
一方、前後ではなく表裏で使い心地を変えられる商品もあります。ニトリの「寝心地選べる低反発枕(D7)」は、硬さの異なる2種類の低反発ウレタンを貼り合わせ、表裏で寝心地を選べる2層構造です。
そのため、低反発枕の使い方や向きが分からない場合は、前後・表裏・首側の指定があるかを商品ページや取扱説明書で確認してください。
前後で高さが違う場合も実際の寝姿勢を確認
枕によってはサイズや高さを選べるものもあり、寝姿勢や体格、使用しているマットレスによって選び方が変わります。
テンピュール® オリジナルピローもXS・S・M・Lで高さが異なり、公式では体格やマットレスの硬さなどを考慮してサイズを選ぶよう案内しています。
「高い側なら横向き」「低い側なら仰向け」と一律に決めるのではなく、メーカーの使用方法を守ったうえで、実際の寝姿勢と高さを見ることが大切です。
低反発枕と高反発枕のおすすめの選び方
低反発枕と高反発枕を比べても決めきれないときは、反発力に加えて、中材・高さ・お手入れ方法を順番に確認すると候補を絞りやすくなります。

低反発枕は沈み込みと高さ調整を確認
低反発枕のおすすめを探すときは、「低反発」という表示だけを見るのではなく、どの程度沈むのか、頭を乗せた状態で高さが合うかを確認してください。
同じ低反発でも、一枚もののウレタンや複数の硬さを組み合わせた構造など、商品によって設計は異なります。中身の構造が違えば、沈み方やフィット感も変わります。
低め・薄型を探している場合も、表示上の高さだけではなく、頭を乗せた状態で確認することがポイントです。高さ調整用の中材やシートを追加・取り外しできるタイプなら、使いながら微調整できます。
高反発枕は反発力だけでなく中材を見る
高反発枕のおすすめを探す場合は、商品がどのような中材と構造を採用しているかも確認してください。
高反発と呼ばれる枕にも、ウレタン系やラテックス系のほか、反発力を特徴とするファイバー系などがあります。ただし、素材名だけで一律に「高反発」と決まるわけではないため、商品ごとの表示や仕様を見る必要があります。
また、高反発という名称だけで実際の硬さも決まりません。たとえばエアウィーヴでは、反発力のあるエアファイバー®を使いながら、商品ごとに硬め・やわらかめなど寝心地の違いがあります。
そのため、高反発枕は反発する感触・高さ・実際の硬さ・中材・洗いやすさまで見て比較すると選びやすくなります。
低反発枕と高反発枕の違い・比較まとめ

参考・出典
記事内で確認・参照した主な情報源です。
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確認低反発ウレタン2層構造、表裏で寝心地を選べる仕様、カバーのみ洗濯可能・枕本体は洗濯不可であることを確認
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確認仰向け・横向きでの枕の高さの確認方法、横向き時の頭から背骨のラインの目安を確認
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確認エアファイバー®の反発力、高さ調整用シートコア、中材まで水洗いできる仕様と具体的なお手入れ方法を確認
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確認波型形状、高い方を首・肩側・低い方を頭部側にする使用方法、サイズ別の高さ、仰向け・横向け向けの案内を確認
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確認低反発ウレタンの特徴と水洗い不可・陰干し、高反発ウレタン(ラテックス)の水洗い不可の案内を確認
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確認首の痛みと枕の高さについて、高い・低いの一律の決まりがないこと、痛みが続く場合やしびれ等を伴う場合の受診案内を確認
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確認スマホ首(ストレートネック)について、日常の姿勢見直しのひとつとして枕の高さ調整が挙げられていることを確認





















